四肢再建 │ 浜松医科大学医学部附属病院 形成外科

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四肢再建

introduction.01導入

 四肢の再建に至る原因疾患としては、外傷や整形外科による骨軟部悪性腫瘍切除後組織欠損・人工物露出などが多くなっています。これらの治療で最も大切なことは、患者さんが機能的に満足できるまでの回復ができることです。このため、私たちは、皮弁や植皮などあらゆる知識と技術を駆使して再建を行っています。

introduction.02ポイント

 筋肉、骨、関節、人工物などの露出を伴った創傷の治療は、形成外科手術における醍醐味の一つと言えます。失った組織に対して、局所皮弁、筋皮弁、遊離皮弁など適切な組織移植を行うとともに、ただ被覆をするだけではなく、機能的な改善を重視する再建手術が重要となります。

introduction.03症例

この治療のやりがい

 形成外科としての知識と技術があるからこそ、他科から信頼を得て、症例が紹介されます。他科とのコラボレーションで手術を行う場合が多いこともあり、決して失敗が許されず、手術中の緊張感は強いのですが、術後患者さんが再建した四肢で問題なく生活している姿を見ると、自分の行ったplastic(形成)とreconstructive(再建)は適切であったと、形成外科医としての成長を実感できると思います。

執筆 診療助教 松下友樹