皮膚腫瘍 │ 浜松医科大学医学部附属病院 形成外科

エントリー

皮膚腫瘍

introduction.01導入

 皮膚腫瘍、特に悪性腫瘍の治療で大切なことは、他の臓器と同様に、正確な診断と適切な手術によって患者さんの生命を守ることです。また、治療法には、手術以外に放射線治療や薬物治療などもあり、これらを単独で行うのではなく、腫瘍の種類や進行度に応じて、さまざまな治療法を組み合わせた治療を行う場合があります。そのため、当科は皮膚科と協力して治療に当たっています。2つの科の協力によってより正確な診断と円滑な治療が可能となっています。対象は悪性黒色腫、有棘細胞癌、基底細胞癌、乳房外パジェット病が大部分を占めます。悪性黒色腫に関しては静岡県西部の症例のほとんどが当院に紹介されてきます。

introduction.02ポイント

 リンパ節転移の可能性のある皮膚癌ではリンパ節に対する処置の検討を要します。当科では画像によるセンチネルリンパ節の解剖学的位置検索に加えて、画像解析に基づいたリンパ節転移診断を試みています。画像解析の手段としては、PET/CT、リンパシンチグラフィ、蛍光法、ガンマプローブ法、超音波検査等を駆使しています。また、切除した組織を病理学的に検討して、再発の可能性や患者さんの予後を説明できるようにしています。このようにして患者さんに過大な侵襲が及ぶことを避け、必要十分な治療ができるように努力しています。

この治療のやりがい

 皮膚悪性腫瘍(皮膚癌)のリンパ節転移予測は、当科の研究テーマの1つであり、症例数が豊富で、多数の論文報告を行っています。研究テーマに関する多くの研究費も獲得しており、臨床研究を積極的に行っています。
転移することが多い悪性黒色腫の患者さんでも、術後何年も外来通院されている方が多数おられます。長い予後を確保できていることが喜びであり、次の症例に向かう勇気の源になります。

執筆 病院講師 藤原雅雄